杉の種類と特徴を徹底解説!日本三大杉や宮崎県の飫肥杉なども紹介

日本には多くの種類の杉があり、それぞれに特徴や用途が異なります。宮崎県の飫肥杉、屋久島の屋久杉など、地域ごとに独自の特性を持つ杉が存在します。本記事では、日本の代表的な杉の種類と特徴を詳しく解説し、用途や魅力について紹介していきます。

目次

杉とは?特徴と日本での分布

杉は、日本固有の常緑針葉樹で、青森県から九州、屋久島に至るまで広く分布しています。 

全国の森林面積の約4割を占める人工林のなかで、杉は最も多く植栽されており、その割合は約44%に達します。 杉の生産量日本一を誇る宮崎県は、2022年には1,846千立方メートルを生産し、33年連続で日本一の座を維持しています。 

成長が早く木目が美しい杉は、建築材や家具材として広く利用されています。

杉の特徴やメリット・デメリット、用途についての詳細は、以下のページで詳しく解説していますので、ぜひご参照ください。

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日本三大杉とは

森林のなかでも特に美しい景観とされる「日本三大美林」は、青森県の青森ヒバ、秋田県の秋田スギ、長野県の木曽ヒノキの天然林を指します。

また、個別の巨木として「三大杉」を挙げることもあります。​例えば、高知県の「杉の大杉」は、推定樹齢3,000年を誇る日本最大級の杉の一つで、「夫婦杉」とも呼ばれています。 ​さらに、三重県の大杉谷は、黒部峡谷と並ぶ日本三大渓谷の一つとして知られ、その名の由来となった「大杉」が存在します。 

しかし、「日本三大杉」は明確な定義がなく、地域や業界によっても異なります。次の章では、一般的に日本三大杉のひとつとも呼ばれている杉など、日本の代表的な杉を紹介していきます。

日本の代表的な杉の種類

日本には多くの杉の種類があり、それぞれ異なる特徴を持っています。ここでは、代表的な杉の種類と特徴を紹介します。

秋田杉

秋田杉は、日本三大美林の一つとして知られ、秋田県北部の米代川流域や雄物川流域を中心に生育しています。寒冷な環境で成長するため、年輪が細かく緻密で、美しい赤褐色の木肌が特徴です。

軽量で加工しやすい一方、狂いが少なく耐久性にも優れているため、高級建築材や家具材として利用されています。

また、伝統工芸品「曲げわっぱ」や「秋田杉桶樽」にも使われるほか、香りの良さも評価されています。現在、天然秋田杉の伐採は制限され、人工林での生産が主流となっています。

日光杉

日光杉は、栃木県日光市周辺で育つ杉で、特に日光東照宮の参道を彩る「日光杉並木」は有名です。

江戸時代初期、松平正綱公によって植栽され、現在も約12,500本が残っています。木材は淡い桃色の木肌と細かい木目が特徴で、強度と耐久性に優れています。

通直で均整の取れた材が多く、JAS基準を上回る品質と評価されています。建築材や家具、工芸品に利用されるほか、特産品として「杉線香」にも活用されています。

吉野杉

吉野杉は奈良県吉野地方で生産される高品質な杉材です。1ヘクタールに約10,000本もの苗木を密植し、成長過程で何度も間伐を行う独自の育成方法により、節が少なく、年輪の細かい美しい木目が特徴です。材は淡紅色で光沢があり、狂いが少なく強度にも優れているため、建築材や内装材、家具材として広く使用されます。

高級感のある外観と安定した品質から、全国的に高い評価を受けています。

屋久杉

屋久杉は、鹿児島県屋久島に自生する樹齢1,000年以上の杉を指します。屋久島の多湿で風雨の厳しい環境でゆっくりと成長するため、年輪が非常に細かく木目が美しさが特徴です。

また、樹脂を多く含んでいるため、耐久性や防腐性に優れており、長期にわたって美しさを保ちます。深みのある独特の色合いと香りも魅力で、高級建材や工芸品として高く評価されています。現在は伐採が制限され、希少価値の高い木材です。

霧島杉

霧島杉は、宮崎県と鹿児島県にまたがる霧島山周辺で育つ杉の総称です。​この地域は火山灰土壌と豊富な降雨量に恵まれ、杉の生育に適した環境が整っています。​

そのため、霧島杉は成長が早く、木材は均質で美しい木目が特徴です。​また、適度な硬さと弾力性を持ち、加工しやすいことから、建築材や家具材として広く利用されています。​

さらに、霧島杉は耐久性にも優れており、屋外での使用にも適しています。

飫肥杉

飫肥杉(おびすぎ)は、宮崎県日南市の飫肥地域で育つブランド杉で、約400年前から植林が行われてきた歴史ある木材です。温暖多湿な気候と肥沃な土壌によって育まれた飫肥杉は、樹脂分が豊富で腐りにくく、シロアリなどの害虫にも強いという特性があります。

木材は軽量で弾力性に富み、加工性にも優れているため、住宅の柱や板材、家具など多用途に使われています。赤みを帯びた美しい色合いと緻密な木目が魅力で、香りの良さも相まって、高級感ある仕上がりになる点も評価されています。

日南市では地域資源として飫肥杉の活用を推進しており、飫肥杉で家を建てた際の助成制度も設けられています。

魚梁瀬杉

魚梁瀬杉(やなせすぎ)は、高知県東部の馬路村・北川村周辺で育つ銘木で、豊富な雨量と温暖な気候に恵まれた環境で育成されます。

特に天然の魚梁瀬杉は、淡紅色の美しい色合いと緻密で通直な木目が特徴で、節が少なく高級感のある仕上がりになります。樹脂分が多いため、防腐性や耐湿性にも優れており、柱材や天井板などの高級建材として高く評価されています。

歴史的には、豊臣秀吉に献上された記録があるほど古くから名材として知られ、明治時代には営林署の管理下で森林鉄道を使って大量に搬出され、地域の林業を支えてきました。

現在では貴重な国産材として、自然と調和した高品質な建築材として再評価が進んでいます。

宮崎県産杉と飫肥杉の違い

宮崎県産杉とは、宮崎県内で育てられたスギ全般を指します。対して飫肥杉は、旧飫肥藩の領地にあたる日南市や宮崎市南部など、特定の地域で育成されたスギのことです。

さし木による造林や木造船用の弁甲材の生産が盛んな飫肥地域では、木材の外観や色味によって18種の品種に分類されてきました。

現在では、飫肥発祥の品種が県内各地に植えられており、両者の違いは品種ではなく育成地域にあります。

樹齢100年を超える杉の特徴

樹齢100年以上の杉は、年輪が非常に細かく詰まっており、木目の美しさと高い強度が特徴です。

長い年月をかけて育つため、木材は濃い赤みを帯び、独特の深みある色合いを持ちます。また、樹脂分が豊富なため、腐りにくく耐久性にも優れています。

シロアリやカビにも強く、建築材や内装材として長期使用に適していることから、希少価値の高い木材として重宝されています。

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