木質化とは?建築の木造化との違いや注目される背景、効果などを解説

現在、建築分野で注目を集めている「木質化」。建物や内装に木材を積極的に使用することで、環境や健康、心理面でのさまざまな効果を期待する取り組みです。本記事では、「木質化」と「木造化」の違いや注目される理由、そして木質化の具体的な効果や国産材の活用例について詳しく解説します。

目次

「木質化」とは

「木質化」とは、建物の内装や外装に木材を使用し、木の温もりや自然の美しさを空間に取り入れることを指します。植物の木質化とは異なり、建築における木質化は、建物の構造部分ではなく、主に内装や外装の仕上げ材として木材を使用する点が特徴です。これにより、鉄筋コンクリートや鉄骨などの強固な構造を維持しつつ、木材の持つ温かみやリラックス効果を付加することができます。

「木質化」と「木造化」の違い

「木質化」と「木造化」の違いは、主に使用する木材の部位にあります。木質化は、建物の内装や外装の仕上げに木材を使用することを指しますが、木造化は建物の構造部分、すなわち柱や梁などの主要部分に木材を使用することを意味します。木質化は、建築物のデザイン性や居住環境の向上を目的とし、木造化は建築物自体の環境性能や持続可能性を高めることが目的です​。

「木質化」が注目される背景・理由

木質化が注目される背景には、持続可能な社会を目指す動きと、環境への配慮があります。木材を利用することでCO2の削減に寄与し、脱炭素社会の実現を促進します。また、木材の温もりや自然の香りがもたらす心理的・生理的効果も、木質化の魅力として注目されています。これにより、企業のイメージアップや社会貢献の一環として木質化が進められています。

 内装木質化の効果・メリット

木質化がもたらす効果は、建物内の環境を大きく向上させる点で注目されています。まず、木材の使用によって空間に自然の温もりが加わり、リラックス効果が得られます。さらに、木材には調湿機能があり、室内の湿度を一定に保ち、結露やカビの発生を防止します。また、内装に木材を取り入れることで、CO2の削減にもつながり、持続可能な社会の実現に貢献します。

心理的な効果

内装材に木材を使うことで、リラックス効果が得られます。木の温かみと自然な香りが、ストレスを軽減し、心の安定を促します。特に、スギの香りには唾液分泌を促し、血圧を下げる効果があるとされています。また、木材に触れることやその視覚的な美しさも、心理的な癒しを提供し、日々の疲労感を和らげるのに役立ちます。

身体・健康効果

木材は自然の調湿機能を持ち、室内の湿度を適度に保つことで、快適な環境を提供します。また、木の柔らかさと滑りにくさが、足腰への負担を軽減し、関節痛の予防にも寄与します。さらに、木材の香りが免疫力を向上させ、良質な睡眠を促進する効果も。このような健康効果は、特に高齢者や子どもにとって重要です。

学習効果

木質化された空間での学習は、集中力の向上に寄与します。木材の視覚的・触覚的特性が、精神的な安定をもたらし、学習の効率が向上します。また、木材の香りが記憶力を高める効果もあり、教育環境において木質化は非常に有効な手段とされています。これにより、生徒や学生がより効果的に学ぶことができます。

生産性アップの効果

木質化されたオフィス環境は、従業員の生産性を向上させる効果があります。木材の持つ自然な特性が、ストレスを軽減し、リラックスした状態で仕事に取り組むことを可能にします。また、木材の温かみが従業員の満足度を高め、結果的に企業全体の生産性向上にもつながります。

社会貢献の効果

木質化を進めることは、持続可能な社会の実現に貢献します。国産材を使用することで地域経済が活性化し、環境保護にも寄与します。また、木材の利用はCO2の削減に寄与し、脱炭素社会の実現を支援します。企業が木質化を進めることは、CSR活動の一環としても高く評価され、社会的責任を果たす手段となります。

「木質化」国産材の活用例

国産材を活用した木質化は、環境保護や地域経済の活性化に大きく貢献します。建築物や家具などに国産材を取り入れることで、持続可能な森林経営を促進し、CO2の削減にも寄与します。具体的な事例として、公共施設やオフィス家具での国産材利用が進んでおり、自然と調和したデザインが注目されています​。

建築物

国産材を使用した建築物は、環境への配慮と伝統的な美しさを兼ね備えたものが多くあります。たとえば、地域の公共施設やオフィスビルでは、国産材が内装材として活用され、温かみのある空間を提供しています。さらに、国産材はその地域特有の気候に適応して育っているため、耐久性が高く、日本の気候風土に適した建材として評価されています。また、国産材の使用は森林の健全な循環利用を促進し、脱炭素化にも大きな効果を発揮します​。

木の家具

企業や公共施設では、オフィス家具として国産材を活用する例が増えています。例えば、内田洋行のオフィス家具では、地域産材を利用した製品が取り入れられており、働きやすい環境の提供と共に、地元経済の発展にも貢献しています。国産材を使用した家具は、自然の温もりを感じられるデザインが特徴で、オフィスや教育施設においてリラックスした雰囲気を作り出し、コミュニケーションの活性化にも寄与しています。

グロースリングの「内装材」

株式会社グロースリングが提供する『百年木材のHundredcedar』は、樹齢100年以上の国産杉を使用した高品質な内装材です。

このシリーズは、厳選された国産杉の中でも特に木目の美しさと耐久性に優れた部分のみを使用しており、長年にわたる製材技術を駆使して加工されています。天然の油分やヤニを豊富に含むこの木材は、湿度調整や防虫効果に優れており、時間が経つほどに増す木目の深みと独特の風合いが魅力です。住宅や商業施設の内装材として、自然素材の温かみを生かした空間作りに最適です。

グロースリングの「木の家具」

グロースリングでは、テーブルや椅子などの木の家具をオーダーメイドで提供しています。特に、宮崎県産の高品質な国産材を使用し、耐久性と美しさを兼ね備えた家具を作り上げています。お客様の要望に応じて、サイズやデザイン、使用する木材の種類を選べるため、世界に一つだけのオリジナル家具が実現します。

さらに、異素材との組み合わせにも対応しており、鉄やガラスを取り入れたモダンなデザインも可能です。グロースリングの家具は、家庭だけでなくオフィスや店舗でも広く採用されており、温かみのある空間作りに貢献しています。

木質化のための木材のことならグロースリングへ

木質化を進める際、信頼できる木材の供給が鍵となります。グロースリングは、厳選された国産材を提供しており、特に「百年木材のHundredcedar」シリーズは、木目の美しさと耐久性に優れた高品質な内装材です。また、木の家具のオーダーメイドサービスも展開しており、お客様のニーズに合わせたオリジナル家具を製作しています。木材の特性を最大限に生かし、木質化による快適な空間づくりをサポートするグロースリングは、木材選びから加工、納品まで一貫したサービスを提供します。

木材のことなら、ぜひグロースリングへお気軽にお問い合わせください。電話、メールのほかオンライン商談も可能です。お問い合わせはこちらから。

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